エンシュラウド（2016年生、母Screen Star）

エンシュラウド（2016年3月19日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「覆い隠す」。毛色は芦毛。種牡馬のAuthorized（当時12歳）と交配したScreen Starが12歳のときに産んだ仔が本馬である。2020年のイルミネーションジャンプステークス(障害3歳以上オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

12月28日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。18頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたジュピターズライト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2019年）

2月2日、中4週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、ミライオーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月13日、中9週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、チェサピークベイに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサクラデュエルに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスの北辰特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く3着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの知床特別（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

11月17日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの高湯温泉特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた8戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

4歳（2020年）

5月9日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。3着に入った。

6月20日、中5週で迎えた10戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝3000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のブラックワンダーに3/4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月18日、中3週で迎えた11戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝3380m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐雄祐騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。9着に敗れた。

9月5日、中6週で迎えた12戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で五十嵐雄祐騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月5日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で五十嵐雄祐騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。最後は、2着のカポラヴォーロに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2021年）

1月9日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で五十嵐雄祐騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。競走中止となった。