グレースオブナイル(2017年生、母ジュエルオブナイル)

Grace of Nile

2017.03.09

グレースオブナイル(2017年3月9日)は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ナイルの恵み。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のタートルボウル(当時15歳)と交配したジュエルオブナイルが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額1,600万円(8万×200口)で一口馬主が募集された。

杉山晴紀厩舎(栗東)へ入厩。

2歳(2019年)

6月30日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬中京芝1600m 雨/重)に出走。馬体重は432kg。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

8月11日、中5週で迎えた2戦目は、2歳未勝利小倉芝1200m 晴/良)に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手(1戦0勝)。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

8月24日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利小倉芝1200m 曇/良)に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手(2戦0勝)。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

11月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg戻して迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利京都芝1400m 晴/良)に出走。17頭立ての7番人気で18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

11月23日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利京都芝1400m 晴/良)に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手(1戦0勝)。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

3歳(2020年)

2月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利小倉芝1200m 曇/良)に出走。鞍上は松若風馬騎手(3戦0勝)。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月8日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利中京芝1400m 雨/不良)に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手(4戦0勝)。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5月3日、中7週で迎えた8戦目は、3歳未勝利京都芝1600m 曇/良)に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手(5戦0勝)。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダブルアンコールを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

5月17日、中1週で迎えた9戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス京都芝1600m 晴/稍重)に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

8月15日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス小倉芝1800m 晴/良)に出走。鞍上は松若風馬騎手(6戦1勝)。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月29日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス小倉芝1800m 晴/良)に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手(7戦1勝)。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

10月25日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス京都芝1600m 外回り 晴/良)に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手(8戦1勝)。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

10月31日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、3歳以上1勝クラスの二本松特別福島芝1800m 晴/良)に出走。鞍上は鮫島克駿騎手(1戦0勝)。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

4歳(2021年)

1月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg戻して迎えた14戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス小倉芝1800m 晴/良)に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1勝クラスの唐戸特別小倉芝1800m 晴/良)に出走。鞍上は鮫島克駿騎手(2戦0勝)。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

4月10日、中7週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス新潟ダート1200m 晴/良)に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手(3戦0勝)。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

6月13日、中8週で迎えた17戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの十勝岳特別札幌芝1800m 晴/良)に出走。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたミスミルドレッド決め手に屈してクビ差の2着となった。

6月26日、中1週で迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの北辰特別札幌芝1800m 晴/良)に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立ち、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ナリタブレードに交わされて1馬身半差の2着となった。

8月15日、中6週で迎えた19戦目は、3歳以上1勝クラスの石狩特別札幌芝1800m 曇/良)に出走。鞍上は吉田隼人騎手(1戦0勝)。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、プラチナトレジャーに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

8月28日、中1週で迎えた20戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス札幌芝1800m 曇/良)に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のハリウッドヒルズに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

11月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの五色沼特別福島芝1800m 晴/良)に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

5歳(2022年)

1月16日、中7週で迎えた22戦目は、4歳以上2勝クラスの宇佐特別小倉芝1800m 曇/良)に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手(1戦0勝)。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

6月11日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの北海ハンデキャップ函館芝1800m 晴/良)に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手(2戦0勝)。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた24戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの洞爺湖特別函館芝1800m 曇/稍重)に出走。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上2勝クラスのHTB賞札幌芝2000m 曇/良)に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手(1戦0勝)。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた26戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのライラック賞札幌芝1800m 晴/良)に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず10着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上2勝クラスの2022ワールドオールスタージョッキーズ第4戦札幌芝1800m 晴/良)に出走。鞍上は松山弘平騎手(1戦0勝)。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

11月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの五色沼特別福島芝1800m 曇/良)に出走。鞍上は小沢大仁騎手(1戦1勝)。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた29戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス中山芝2000m 晴/良)に出走。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

6歳(2023年)

2月5日、中7週で迎えた30戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス東京芝2000m 晴/良)に出走。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい9着に終わった。

3月12日、中4週で迎えた31戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの房総特別中山芝1800m 曇/良)に出走。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

2023年3月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。