サダムスキャット（2017年生、母レディーソルジャー）

サダムスキャット（2017年4月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+歌唱法の一つ」。毛色は栗毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時14歳）と交配したレディーソルジャーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は須崎牧場。2021年のりんくうステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2022年の天王山ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾秀正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月2日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマティアスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月16日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオークレイコートに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月8日、中2週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエンプティチェアに1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

3歳（2020年）

3月8日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（3戦2勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

5月3日、中7週で迎えた5戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で川須栄彦騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

8月8日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの高田城特別（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で川須栄彦騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメディクスを半馬身振り切って3勝目をマークした。

10月11日、中8週で迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスの藤森ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で川須栄彦騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したジェネティクスを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月7日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの播州ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で川須栄彦騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したフォーテを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月5日、中3週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたニューモニュメント決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2021年）

3月6日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスの鳴門ステークス（阪神ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

5月15日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの八海山ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（10戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のピアシックに1馬身3/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

9月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、エニフステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（11戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

10月23日、中5週で迎えた14戦目は、大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川須栄彦騎手（12戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

12月26日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのりんくうステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で川須栄彦騎手（13戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したオーロラテソーロを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2022年）

3月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で川須栄彦騎手（14戦4勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

4月30日、中5週で迎えた17戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6月25日、中7週で迎えた18戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

6歳（2023年）

2月5日、約7か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの令月ステークス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（15戦4勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

4月1日、中7週で迎えた20戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（16戦4勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

2023年4月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

6月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、千葉日報賞スプリント（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したブンロートを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

7月25日、中4週で迎えた22戦目は、地方重賞の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

9月7日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた23戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた24戦目は、笠野雄大騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

11月14日、中7週で迎えた25戦目は、牝馬限定オープンの東京シンデレラマイルトライアル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で笠野雄大騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったツーシャドーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

12月30日、中6週で迎えた26戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で笠野雄大騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

7歳（2024年）

2月20日、中6週で迎えた27戦目は、梅花賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で笠野雄大騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

4月18日、中7週で迎えた28戦目は、牝馬限定オープンのしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で笠野雄大騎手（4戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したツーシャドーを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。