コスモキュランダ（2021年生、母サザンスピード）

コスモキュランダ（2021年2月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+オーストラリア北東部の熱帯雨林。世界遺産」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアルアイン（当時7歳）と交配したサザンスピードが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はビッグレッドファーム。2024年の皐月賞(G1)で2着に入った他、2024年の弥生賞(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤士津八厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

6月10日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず12着に敗れた。

9月10日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

9月30日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたアバンデル決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月29日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（新潟芝2000m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロンギングガバーナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

11月25日、中3週で迎えた5戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

3歳（2024年）

1月8日、中5週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したファビュラススターを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

3月3日、中7週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のシンエンペラーに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルを手にした。

4月14日、中5週で迎えた8戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したジャスティンミラノにクビ差届かず2着となった。