エアファンディタ（2017年生、母Nokaze）

エアファンディタ（2017年2月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+モルディヴの現地語『Magic』の意」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハットトリック（当時16歳）と交配したNokazeが9歳のときに産んだ仔が本馬である。2023年の都大路ステークス(オープン)に勝利した他、2022年の洛陽ステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

12月14日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

3歳（2020年）

1月5日、中2週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のヒルノエドワードに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4月11日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

6月21日、中9週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したサンライズオネストを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月18日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したアーデンフォレストを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

4歳（2021年）

1月30日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（4戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のセイイーグルに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

2月21日、中2週で迎えた8戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のペールエールをクビ差振り切って順当に勝利した。

5月1日、中9週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出したが、5着に終わった。

5月30日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず9着に敗れた。

8月28日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したクリノプレミアムにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月24日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のワールドバローズに2馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

11月27日、中4週で迎えた13戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

5歳（2022年）

2月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダーリントンホールをハナ差振り切って優勝

4月24日、中9週で迎えた15戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に敗れた。

6月18日、中7週で迎えた16戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では非凡な末脚を披露したが、5着に終わった。

8月14日、中7週で迎えた17戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず9着に終わった。

10月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月3日、中4週で迎えた19戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6歳（2023年）

3月5日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したスカーフェイスに半馬身届かず2着に敗北した。

5月13日、中9週で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤハダルをクビ差振り切って6勝目を手にした。

6月11日、中3週で迎えた22戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず11着に敗れた。

10月1日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。

10月29日、中3週で迎えた24戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。