アイアンラチェット（2007年生、母ピールオブサンダー）

アイアンラチェット（2007年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋建築に使用される道具」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時18歳）と交配したピールオブサンダーが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地24戦1勝2着1回、中央障害4戦1勝。主な勝ち鞍は2010年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

12月13日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

12月27日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

3歳（2010年）

1月23日、中3週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のラブコマドリーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月3日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

4月24日、中2週で迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

8月7日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の別府特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

12月19日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の九重特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

4歳（2011年）

3月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたクレムリンシチー決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月26日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

11月27日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（5戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

5歳（2012年）

1月14日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（6戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

3月17日、中8週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で上村洋行騎手（7戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で上村洋行騎手（8戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

7月1日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

9月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（9戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れる脚を使えず13着に敗れた。

11月17日、中8週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は藤懸貴志騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

12月2日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6歳（2013年）

1月20日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

4月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた24戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

9月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた25戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 雨）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月5日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた26戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で田村太雅騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた27戦目は、障害3歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で田村太雅騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のヤマニンアーマーをアタマ差制して久方ぶりに勝利を挙げた。

11月30日、中3週で迎えた28戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田村太雅騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。11着に終わった。