アナンジュパス（2009年生、母エンゼルカロ）
Un Ange Passe
2009.04.17
アナンジュパス（2009年4月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「天使が通り過ぎる（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時7歳）と交配したエンゼルカロが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地25戦3勝。主な勝ち鞍は2014年の4歳以上500万下。
経歴
デビュー前
10歳のとき、ノーザンレーシングから「ノーザンファーム繁殖牝馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、岡田スタッドによって1,320万円で落札された。
Ｇ１サラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。
久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。
3歳（2012年）
3月24日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝2000m 小雨/重）に出走。馬体重は464kg。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、5着に終わった。
4月22日、中3週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のジョウノカーラに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。
5月6日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。
8月19日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。
9月8日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。17頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。
10月28日、中6週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。
11月25日、中3週で迎えた7戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヒールゼアハーツをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。
4歳（2013年）
2月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。
6月23日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。
7月7日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。
8月4日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。
10月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。
11月24日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。
12月14日、中2週で迎えた14戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。
5歳（2014年）
2月24日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のジャングルクルーズに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。
3月29日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。
5月18日、中6週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい8着に敗れた。
6月22日、中4週で迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の芦ノ湖特別（東京芝2400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。
7月19日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信夫山特別（福島芝2600m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。
9月27日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の悠久山特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。
10月13日、中1週で迎えた21戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のレジェンドトレーナーズカップ（東京芝2400m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。
11月8日、中3週で迎えた22戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。
11月22日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦0勝）。17頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。
6歳（2015年）
2月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。
3月8日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。