ウィルパワー（2007年生、母トキオリアリティー）

ウィルパワー（2007年4月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「意志力、自制力」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時6歳）と交配したトキオリアリティーが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2012年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

11月1日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

3歳（2010年）

6月12日、約7か月半の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のショウナンスマイルに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月10日、中3週で迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では超凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて、最後は2着のコスモドロスを半馬身振り切って2勝目を掴み取った。

4歳（2011年）

7月9日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上500万下の印旛沼特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始14番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下の新発田城特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したポールアックスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

10月23日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月13日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の女池特別（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の沖ノ島特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、4着に終わった。

5歳（2012年）

4月8日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のホットサマーデイをクビ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

5月5日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月15日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松岡正海騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

12月9日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマックスガイを半馬身振り切って優勝

6歳（2013年）

1月5日、中3週で迎えた16戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

3月9日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい9着に終わった。