タヤススリリング（1993年生、母ミルセイウン）

タヤススリリング（1993年2月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスリルシヨー（当時10歳）と交配したミルセイウンが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者はホウセイ牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着1回。1995年のききょうステークス(オープン)で2着に入った他、1995年のラベンダー賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

6月10日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマイネルパスポートに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月15日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのラベンダー賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

7月30日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

9月30日、中8週で迎えた4戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのききょうステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたノースサンデー決め手に屈してアタマ差の2着となった。

10月21日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下のかえで賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のタカライジンを3/4馬身振り切って優勝

3歳（1996年）

1月14日、中8週で迎えた7戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦1勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

7月14日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい9着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村本善之騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

8月17日、中1週で迎えた10戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の千倉特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

9月8日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（7戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（8戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（9戦1勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって10着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（10戦1勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

4歳（1997年）

6月28日、約8か月の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上900万下の八雲特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

7月13日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

7月19日、連闘で迎えた18戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館芝1000m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

8月3日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

8月9日、連闘で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で青木芳之騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた21戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

8月30日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

9月7日、連闘で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

9月21日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のペンダイウォルトンに1馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

10月12日、中2週で迎えた25戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

11月9日、中3週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が振るわず15着に終わった。