ヤマトスフィンクス（1988年生、母サクラファミリー）

ヤマトスフィンクス（1988年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のモーニングフローリツク（当時13歳）と交配したサクラファミリーが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は伊藤敏明。戦績は、中央平地15戦2勝2着3回。1991年の神戸新聞杯(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

9月30日、デビュー戦は須崎昇騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 小雨/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で須崎昇騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のダイワデルターをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

11月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のかえで賞（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、グレートアドマイヤに交わされて1馬身差の2着となった。

11月18日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

12月2日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒデノバンガードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて勝利をモノにする

12月9日、連闘で迎えた6戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で西浦勝一騎手（3戦1勝）。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。

3歳（1991年）

6月22日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（中京芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で西浦勝一騎手（4戦1勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた8戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

7月20日、連闘で迎えた9戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月8日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の新涼特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（5戦1勝）。8頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

9月22日、中1週で迎えた11戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（6戦1勝）。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月12日、中2週で迎えた12戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で西浦勝一騎手（7戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

11月2日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったマチカネウイジンを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

11月17日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の比良山特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（8戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったロングシンホニーにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

12月14日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西浦勝一騎手（9戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。