エリモクイーン（2007年生、母エリモアメジスト）

エリモクイーン（2007年1月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋女王」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時9歳）と交配したエリモアメジストが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地12戦2勝。主な勝ち鞍は2010年の矢車賞(500万下牝)。

経歴

デビュー前

5歳のとき、エクセルマネジメントから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、新冠タガノファームによって430.5万円で落札された。

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

7月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

3歳（2010年）

3月7日、約7か月の休養明けで迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず16着に敗れた。

4月19日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のフレアリングレッドに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月9日、中2週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の矢車賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のナムラボルテージをクビ差振り切って2勝目を手に入れた。

5月29日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

10月16日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

11月20日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

4歳（2011年）

1月30日、中9週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい14着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

3月27日、中5週で迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

6月25日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた12戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。