グレイスビクトリア（2011年生、母スレンダーガール）

グレイスビクトリア（2011年3月23日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「気品＋母母名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時19歳）と交配したスレンダーガールが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地16戦0勝2着3回、地方7戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2015年の4歳以上C2一。

経歴

デビュー前

2歳のとき、千代田牧場から「千葉サラブレッド・セールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

7月13日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。5頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に終わった。

10月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

3歳（2014年）

1月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

3月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から22kg減らして迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に終わった。

6月28日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月26日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

8月23日、中3週で馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で長岡禎仁騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエヴォリューションを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月30日、連闘で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で長岡禎仁騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったデルマシズカチャンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月7日、連闘で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で長岡禎仁騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したトワノトップガンに半馬身届かず2着に敗北した。

9月27日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で長岡禎仁騎手（5戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月20日、中7週で迎えた11戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったワイドショーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月9日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上C2（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。

12月30日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上C2（園田ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

4歳（2015年）

1月13日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上C2（園田ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

4月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から19kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上C3二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木村健騎手（4戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のマイオリオンに3馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月21日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で木村健騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアポロストームに5馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月11日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で木村健騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒロキセキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

8月8日、中7週で馬体重を前走から27kg減らして迎えた18戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

11月7日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から28kg戻して迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

11月15日、連闘で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（福島ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は長岡禎仁騎手（6戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

5歳（2016年）

1月23日、中9週で迎えた21戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は垂れてしまい10着に終わった。

3月27日、中8週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は長岡禎仁騎手（7戦0勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

7月16日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。