コウヨウマリーン（2005年生、母フォーティース）

コウヨウマリーン（2005年4月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋海の」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時7歳）と交配したフォーティースが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地28戦2勝、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2008年の3歳500万下。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

8月26日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナツミホープに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2008年）

1月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず最後はマイネアルデュールと並んで8着同着となった。

2月17日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のディープスカイをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

6月14日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

7月20日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

10月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦2勝）。17頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず12着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

11月29日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

4歳（2009年）

3月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の播磨特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦2勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい17着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

6月21日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月11日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の郡山特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

7月26日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

10月31日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

11月14日、中1週で迎えた19戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

5歳（2010年）

1月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、4歳以上500万下の鞍ケ池特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

2月13日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり17着に敗れた。

4月19日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の医王寺特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

5月15日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた23戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に終わった。

6月20日、中4週で迎えた24戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

8月15日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、3歳以上500万下の佐渡金銀山特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい16着に終わった。

9月19日、中4週で迎えた26戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

11月16日、中7週で迎えた27戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ガーベラスター賞（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

12月19日、中4週で迎えた28戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

6歳（2011年）

2月5日、中6週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は宮崎北斗騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。