アルダントヌイ（2005年生、母ミスアルダント）

アルダントヌイ（2005年4月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「燃えるような夜（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時13歳）と交配したミスアルダントが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地16戦3勝2着2回。2008年のスイートピーステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

12歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、田中裕之によって270万円で落札された。

社台サラブレッドクラブにて総額1,400万円（35万×40口）で一口馬主が募集された。

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

3月23日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のパズルをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

4月13日、中2週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のウインクに5馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

5月4日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（2009年）

5月2日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい16着に敗れた。

5月30日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったカヴァリーノにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

6月14日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたケージーハッピー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月5日、中7週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキュートエンブレムに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

10月4日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

12月27日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく8着に終わった。

5歳（2010年）

1月16日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

4月18日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1700m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

7月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

10月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

12月12日、中9週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

6歳（2011年）

1月9日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。