マスクゾロ（2011年生、母Saravati）

マスクゾロ（2011年2月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「小説『怪傑ゾロ』より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のRoman Ruler（当時9歳）と交配したSaravatiが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦7勝2着2回。2016年のシリウスステークス(ハンデG3)に勝利した他、2017年のBSN賞(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

8月3日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は534kg。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

9月29日、中7週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアカリロンドンに1馬身3/4の差をつけて未勝利戦を制した。

11月16日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

3歳（2014年）

9月21日、約10か月半の休養明けで迎えた5戦目は、D.ペロヴィッチ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

10月26日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.ペロヴィッチ騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエノラブエナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月24日、中3週で迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダノンバトゥーラにハナ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2015年）

1月25日、中8週で迎えた8戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の五条坂特別（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサンライズホームを3/4馬身振り切って3勝目を奪取した。

3月1日、中4週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のスノーモンキーをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

4月18日、中6週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

12月6日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の堺ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5歳（2016年）

4月24日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のミキノハルモニーに3馬身半の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

7月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、ジュライステークス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブライトアイディアに6馬身の差をつけて6勝目を獲得した。

10月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のピオネロをクビ差振り切って3連勝で重賞ウィナーの称号を手にした。

6歳（2017年）

8月26日、約11か月の休み明けで迎えた15戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたトップディーヴォ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月30日、中4週で迎えた16戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。