タイトゥルー（1989年生、母Honest and True）

タイトゥルー（1989年5月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のDanzig（当時12歳）と交配したHonest and Trueが13歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地18戦2勝2着4回。1992年のクリスタルカップ(G3)で2着に入った他、1993年の京都牝馬特別(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

11月2日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったタイドリーマーに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシャイニングベルに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1992年）

3月21日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、4歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたグラールストーン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月18日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったサクラバクシンオーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

5月17日、中3週で迎えた5戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦1勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り6着に終わった。

9月6日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のユタカエースに約13馬身の大差をつけて勝利をモノにする

10月10日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた9戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた10戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（8戦2勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた11戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で南井克巳騎手（9戦2勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

4歳（1993年）

1月31日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で南井克巳騎手（10戦2勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

7月18日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1200m 雨/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

8月15日、中3週で迎えた14戦目は、マリーンステークス（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（11戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したビンゴハナコにハナ差届かず2着に甘んじた。

9月5日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（12戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

9月12日、連闘で迎えた16戦目は、UHB杯（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（13戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5歳（1994年）

2月18日、約5か月半の休み明けで迎えた17戦目は、春望ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた18戦目は、鈴鹿ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（14戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。