シルクグレイッシュ（1991年生、母チユデスタ）

シルクグレイッシュ（1991年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のイルドブルボン（当時16歳）と交配したチユデスタが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地16戦4勝2着1回。1994年の福島記念(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大和田稔厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

9月18日、デビュー戦は津留千彰騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトニーザプリンスを上がり3位の末脚で半馬身差し切って初白星を挙げた。

3歳（1994年）

4月3日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、4歳500万下の山桜賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津留千彰騎手（1戦1勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着を確保した。

4月17日、中1週で迎えた3戦目は、4歳500万下の山藤賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津留千彰騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた4戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく13着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下のガーベラ賞（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は津留千彰騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り6着に敗れた。

6月19日、中3週で迎えた6戦目は、4歳500万下のグラジオラス賞（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津留千彰騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るリアフォーモサを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月10日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津留千彰騎手（5戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に敗れた。

9月10日、中8週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の袖ケ浦特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津留千彰騎手（6戦2勝）。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた9戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたマッドネスオー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月30日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の河北新報杯（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のミリオンブルボンに1馬身半の差をつけて制した。

11月20日、中2週で迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマッドネスオーをクビ差振り切って初の重賞タイトルをつかんだ。

5歳（1996年）

11月10日、約24か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた12戦目は、A.マシューズ騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

11月17日、連闘で迎えた13戦目は、伊藤暢康騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた14戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤暢康騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

6歳（1997年）

1月5日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦1勝）。15頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

2月8日、中4週で迎えた16戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。