エリモエクスパイア（2003年生、母エリモブラウニー）

エリモエクスパイア（2003年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋満期」。毛色は鹿毛。種牡馬のスキャターザゴールド（当時6歳）と交配したエリモブラウニーが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地22戦3勝2着4回。2007年の天皇賞（春）(G1)で2着に入った他、2007年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

11月6日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた2戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

3歳（2006年）

1月9日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたラッセルバローズ決め手に屈してハナ差の2着となった。

1月21日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月19日、中7週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マーブルワンダーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4月16日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（5戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のテイエムセイランをアタマ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

4月22日、連闘で迎えた8戦目は、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタニノベリーニを3/4馬身振り切って2勝目を収める

5月6日、中1週で迎えた9戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（7戦2勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤哲三騎手（8戦2勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

9月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤哲三騎手（9戦2勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

11月5日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で佐藤哲三騎手（10戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るリキサンポイントを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を挙げた。

11月19日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は12戦連続で佐藤哲三騎手（11戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で佐藤哲三騎手（12戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2007年）

2月11日、中7週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたトウカイトリック決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月24日、中5週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/良）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

4月29日、中4週で迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したメイショウサムソンにハナ差届かず2着となった。

6歳（2009年）

4月25日、約24か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

5月31日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた19戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/不良）に出走。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた20戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた21戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

11月21日、約5か月の休み明けで迎えた22戦目は、トパーズステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい15着に終わった。