フェニアンサイクル（2016年生、母アリアプーラ）

フェニアンサイクル（2016年6月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「アイルランド神話のフィン物語群」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したアリアプーラが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高山牧場。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上C2。

経歴

デビュー前

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

11月3日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。11頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

3歳（2019年）

5月4日、約5か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、6着に終わった。

7月6日、中8週で迎えた4戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったブールバールにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

7月14日、連闘で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

8月4日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

8月31日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

11月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg減らして迎えた8戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のローブドールに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月11日、中3週で迎えた9戦目は、石堂響騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1230m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったエンシャントロアに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2020年）

1月9日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 曇/不良）に出走。鞍上は川原正一騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

2月13日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

3月10日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

4月7日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川原正一騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川原正一騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、タユウグロに交わされて3馬身差の2着となった。

12月24日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた15戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、埼玉県畜産懇話会長賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

5歳（2021年）

2月2日、中5週で迎えた16戦目は、秩父吉田山逢の里賞（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた17戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、川越市マスコットキャラクターときも賞（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

3月17日、中2週で迎えた18戦目は、山中悠希騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の馬い!春到来八幡平ばっけ発売記念（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

6月28日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ウラワール&うまたせコラボ賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

9月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、浦和800ラウンド（浦和ダート800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

10月13日、中2週で迎えた21戦目は、秋雷賞（川崎ダート900m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

10月18日、連闘で迎えた22戦目は、一般C2二三（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で酒井忍騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。