ブランドパンドラ（1989年生、母サルビアシロー）

ブランドパンドラ（1989年4月11日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスイフトスワロー（当時12歳）と交配したサルビアシローが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1992年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

野平好男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

5月24日、デビュー戦は郷原洋行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた2戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るメインロードを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

7月11日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下のほおずき賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦1勝）。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた4戦目は、津曲幸夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオギハーモニーに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月22日、中2週で迎えた5戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったレイホーロードに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

9月5日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

12月12日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

4歳（1993年）

1月10日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の初茜賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の中津川特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3月6日、中2週で迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’93オープニングカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

12月19日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

5歳（1994年）

1月9日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたツジノヒカリ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月12日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

7月17日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下のおけさ特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤直人騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

6歳（1995年）

4月16日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は津曲幸夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

4月23日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた18戦目は、5歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（2戦1勝）。17頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は津曲幸夫騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津曲幸夫騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で津曲幸夫騎手（4戦1勝）。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

7月22日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（福島芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で津曲幸夫騎手（5戦1勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

8月19日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で津曲幸夫騎手（6戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

9月2日、中1週で迎えた24戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月23日、中2週で迎えた25戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るカオリファーストをハナ差だけ差し切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。