ヴェルタート（2010年生、母アジタート）

ヴェルタート（2010年4月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ビロードのように滑らかに（音楽用語）。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のプリサイスエンド（当時13歳）と交配したアジタートが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）ヒダカファーム。戦績は、中央平地9戦1勝、地方19戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2013年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額840万円（4.2万×200口）で一口馬主が募集された。

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

1月21日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入った。

6月8日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

8月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

9月8日、中1週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のナムラネネをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月14日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4歳（2014年）

1月12日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。

3月16日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず10着に敗れた。

4月5日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず15着に敗れた。

6月15日、中9週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

10月26日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた10戦目は、宮川実騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1400m 雨/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた11戦目は、嬉勝則騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

12月14日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、山崎良騎手を鞍上に迎えて、ファイナルレース（高知ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

12月31日、中1週で迎えた13戦目は、土佐藩主山内一豊特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎良騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

5歳（2015年）

1月18日、中2週で迎えた14戦目は、小寒特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎良騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

1月25日、連闘で迎えた15戦目は、妹尾浩一朗騎手を鞍上に迎えて、ファイナルレース（高知ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

2月8日、中1週で迎えた16戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、ファイナルレース（高知ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた17戦目は、下村瑠衣騎手を鞍上に迎えて、一般A3（高知ダート1600m 雨/不良）に出走。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた18戦目は、一般A3（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は妹尾浩一朗騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた19戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は宮川実騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

4月29日、中3週で迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ジョッキーズバトル洋一カップ第2戦（高知ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた21戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は山崎良騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず10着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた22戦目は、佐原秀泰騎手を鞍上に迎えて、タチバナ特別（高知ダート1600m 曇/重）に出走。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

8月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、芙蓉特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐原秀泰騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

9月13日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた24戦目は、一般A4（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐原秀泰騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず4着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた25戦目は、清秋特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエイシンスターズに1馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

10月17日、中1週で迎えた26戦目は、新婚記念ふたり旅特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のように急駛したが、エイシンスターズに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月1日、中1週で迎えた27戦目は、霜月特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は宮川実騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したサクラマニフィークに半馬身届かず2着となった。

11月15日、中1週で迎えた28戦目は、七五三特別（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で宮川実騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。