マーサアウィン（1994年生、母ノーアンダースタデイ）

マーサアウィン（1994年2月24日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のメジロライアン（当時7歳）と交配したノーアンダースタデイが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は前川義則。戦績は、中央平地23戦1勝2着2回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は1997年の4歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

8月11日、デビュー戦は吉永護騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月14日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、マイネルジェイソンに3/4馬身交わされて2着となった。

10月19日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、エムジーハヤブサにクビ差交わされて2着となった。

12月15日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉永護騎手（5戦0勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

3歳（1997年）

1月7日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で吉永護騎手（6戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた8戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

2月1日、連闘で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のヒゼンキララをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

2月22日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田高宏騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた11戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

4月19日、中4週で迎えた12戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（7戦0勝）。17頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

6月7日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定4歳500万下の桐花賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。17頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

10月25日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の相馬特別（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は嶋田高宏騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

11月16日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下の福島放送賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（8戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず12着に終わった。

4歳（1998年）

3月22日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず13着に終わった。

4月25日、中4週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下の二王子岳特別（新潟芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は嶋田高宏騎手（4戦1勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

10月25日、約6か月の休み明けで迎えた20戦目は、板倉真由子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の土湯特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた21戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の野地特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた22戦目は、野崎孝仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で野崎孝仁騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

5歳（1999年）

8月14日、約8か月の休養明けで迎えた24戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2800m 外→内曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月5日、中2週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。9着に終わった。

9月25日、中2週で迎えた26戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に55kgの軽斤量で出走。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。