トラストファイヤー（1998年生、母イージームービング）

トラストファイヤー（1998年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したイージームービングが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）北星村田牧場。戦績は、中央平地25戦4勝2着1回。2002年の中山記念(G2)で2着に入った他、2001年のラジオたんぱ賞(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

8月12日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は508kg。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露し、3着に入った。

9月2日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のアイライクエンカに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月23日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のレオキャンディに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月22日、中3週で迎えた4戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のコスモリバーサルを3/4馬身振り切って断然の支持に応えた。

3歳（2001年）

3月18日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

5月27日、中9週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

7月1日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルバンガードをハナ差振り切って初の重賞タイトルを掴み取った。

11月25日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

4歳（2002年）

1月5日、中5週で迎えた9戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた10戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/不良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた11戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したトウカイポイントにクビ差届かず2着となった。

3月31日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

10月6日、約6か月半の休み明けで迎えた13戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（中山芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた14戦目は、G1の天皇賞（秋）（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦0勝）。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では今一つ伸び切れず16着に終わった。

11月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず最後はミヤギロドリゴと並んで10着同着となった。

5歳（2003年）

11月30日、約12か月の休養明けで迎えた17戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/重）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた18戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に敗れた。

6歳（2004年）

1月5日、中1週で迎えた19戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた20戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

2月29日、中3週で迎えた21戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた22戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋司騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で郷原洋司騎手（4戦0勝）。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

7歳（2005年）

5月15日、約13か月半の休み明けで迎えた24戦目は、江田勇亮騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/良）に出走。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では鋭い脚を使えず18着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた25戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では伸びあぐねて16着に終わった。