ヘヴンリークルーズ（2005年生、母タックスシェルター）

ヘヴンリークルーズ（2005年1月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「至福のクルージング。優雅な走りを期待して」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のファルブラヴ（当時7歳）と交配したタックスシェルターが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地22戦4勝。2009年のターコイズステークス(オープン牝ハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

16歳のとき、社台ファームから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、佐々井美季によって616万円で落札された。

東京サラブレッドクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

1月27日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のヤマニンファンシーに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月6日、中9週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

6月8日、中8週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた3戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の若鮎賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

9月6日、中8週で迎えた5戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて8着に敗れた。

10月5日、連闘で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のシルクストライカーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を収める

11月29日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のセレブレイション賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月13日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

4歳（2009年）

2月22日、中9週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着に入った。

5月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

6月13日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のストラテジーに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

7月19日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月6日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のデュヌラルテに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月18日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。17頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

5歳（2010年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた19戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

5月8日、中7週で迎えた20戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の東京クラウンプレミアム（東京芝1400m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。17頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

8月21日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず18着に終わった。