カナエチャン（2008年生、母ザミル）

カナエチャン（2008年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名愛称」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時10歳）と交配したザミルが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）上山牧場。戦績は、中央平地19戦2勝。主な勝ち鞍は2012年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、上山牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、瀬谷隆雄によって535.5万円で落札された。12歳のとき、西山牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、中本隆志によって143万円で落札された。

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

1月10日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。端をきる形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のファインセンスに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の芝桜賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

8月6日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた3戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

9月11日、中4週で迎えた4戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に終わった。

4歳（2012年）

3月18日、約6か月半の休養明けで迎えた5戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた6戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた7戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の伏拝特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた8戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

7月14日、中5週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた11戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のインディアトロフィー（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

10月14日、中8週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るアスコットシチーを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

12月23日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

5歳（2013年）

1月19日、中3週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

5月4日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた16戦目は、原田敬伍騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

7月13日、中5週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の函館スポニチ賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

8月25日、中5週で迎えた18戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の天草特別（小倉芝1200m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず16着に終わった。

10月5日、中5週で迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。