テンザンキラリ（1995年生、母テンザンタカネ）

テンザンキラリ（1995年6月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のゴールデンフェザント（当時9歳）と交配したテンザンタカネが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地32戦5勝2着6回。主な勝ち鞍は1999年の渡月橋ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

7月12日、デビュー戦は松永昌博騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は408kg。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴールデンバードを差し切れず、1馬身差の2着となった。

7月25日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したマチカネナナエヤエを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月29日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したマスコットローリエにハナ差届かず2着に甘んじた。

9月26日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るバルカベイリアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月17日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

10月31日、中1週で迎えた7戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた8戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の高山特別（中京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトウカイテネシーに2馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

12月19日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

4歳（1999年）

1月5日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の室町特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚に勢いがなく14着に終わった。

3月7日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は松永昌博騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（7戦1勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（8戦1勝）。11頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた16戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下のメルボルントロフィー（京都芝1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したユメノセテコウユーを捕まえ切れず、4馬身差の2着となった。

5月9日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の高瀬川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

5月30日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

6月13日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の賢島特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（9戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のフィールドプロスパを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

7月18日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（10戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したトーワラノビアにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月1日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（11戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月15日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（12戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウゲンザンを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて4勝目を手に入れた。

8月29日、中1週で迎えた23戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（13戦3勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

9月25日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（14戦3勝）。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したトウカイパンチにハナ差届かず2着となった。

10月9日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で松永昌博騎手（15戦3勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松永昌博騎手（16戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のポートフラッシュを半馬身振り切って5勝目をつかんだ。

11月14日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で松永昌博騎手（17戦4勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

12月19日、中4週で迎えた28戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で松永昌博騎手（18戦4勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5歳（2000年）

1月6日、中2週で迎えた29戦目は、5歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で松永昌博騎手（19戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は12戦連続で松永昌博騎手（20戦4勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定の5歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で松永昌博騎手（21戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

3月12日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で松永昌博騎手（22戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。