サクラヴィクトリア（1999年生、母サクラユスラウメ）

サクラヴィクトリア（1999年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトニービン（当時16歳）と交配したサクラユスラウメが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（株）新和牧場。戦績は、中央平地8戦2勝2着2回、地方1戦1勝。2002年の秋華賞(牝G1)で2着に入った他、2002年のローズステークス(牝G2)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

10月6日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のソノエチェリーに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2002年）

1月14日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、牝馬限定3歳500万下の呉竹賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のケイビイスパイダーに1馬身半の差をつけて優勝

2月16日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月21日、中8週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3の関東オークス（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のスターオブブリッジをクビ差振り切って重賞初制覇を遂げる

8月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から15kg増やして迎えた6戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

9月15日、中4週で迎えた7戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったファインモーションに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月13日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（4戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったファインモーションに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2003年）

2月2日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。