ファイナルカイザー（1994年生、母ラドンナリリー）

ファイナルカイザー（1994年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のタイトスポット（当時7歳）と交配したラドンナリリーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）向別牧場。戦績は、中央平地20戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1998年の渥美特別(500万下)。

経歴

デビュー前

サラブレッドクラブライオンにてで一口馬主が募集された。

中村好夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

12月1日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のボストンファックスを半馬身振り切って初白星を挙げた。

12月22日、中2週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

3歳（1997年）

1月27日、中4週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

2月15日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

3月9日、中2週で迎えた5戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

11月22日、約8か月の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたメイショウマゼンタ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月6日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

4歳（1998年）

1月11日、中4週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったコンクパールにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

1月31日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

3月14日、連闘で迎えた13戦目は、5歳以上500万下の渥美特別（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で牧田和弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のストロベリーをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

4月4日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（6戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

4月26日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の紫野特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の金北山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で牧田和弥騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

10月18日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2400m 外回り曇/重）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた18戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

11月15日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の舞鶴特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

5歳（1999年）

4月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、5歳以上500万下の二見ケ浦特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（5戦1勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。