タイバーカット（2013年生、母フィリーズベスト）

タイバーカット（2013年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「繋がりを断ち切る」。毛色は栗毛。種牡馬のタイムパラドックス（当時15歳）と交配したフィリーズベストが16歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は漆原武男。戦績は、中央平地10戦0勝、地方17戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2017年の3歳以上C1一。

経歴

デビュー前

1歳のとき、漆原牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、水谷昌晃によって399.6万円で落札された。

佐藤正雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

11月28日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は垂れてしまい14着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた2戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず14着に終わった。

3歳（2016年）

4月30日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

5月29日、連闘で迎えた5戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり16着に終わった。

7月7日、中5週で迎えた6戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上C2三（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で板野央騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で板野央騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で板野央騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

9月7日、中2週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、GJCファイティングジョッキー賞（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に終わった。

9月21日、中1週で迎えた11戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C3（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず3着に敗れた。

10月6日、中1週で迎えた12戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C3一（園田ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、ホクザンショコラにアタマ差交わされて2着となった。

10月20日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上C3一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上C2四（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のリュウノデンゲキに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月24日、中2週で迎えた15戦目は、竹村達也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

4歳（2017年）

6月2日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた16戦目は、永井孝典騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C3一（園田ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウバッカスを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて休養明け初戦を制した。

6月21日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上C2二（園田ダート1400m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で永井孝典騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったブリッツカイザーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

7月12日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で永井孝典騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイチノボーラーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目をマークした。

7月28日、中1週で迎えた19戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1230m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウボランチに1馬身半の差をつけて4勝目をマークした。

8月17日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上C1（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は永井孝典騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた21戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、GJCエキサイティングジョッキー（園田ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したディナミックを捕まえ切れず、ハナ差の2着に惜敗した。

9月27日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上C1一（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は大山真吾騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るチョウコイコイを自慢の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて優勝

11月11日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた23戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

12月3日、中2週で迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

5歳（2018年）

1月21日、中6週で迎えた25戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

2月3日、中1週で迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

2月24日、中2週で迎えた27戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。競走中止となった。