ワイドカイゼリン（2020年生、母ワイルドシンガー）

ワイドカイゼリン（2020年4月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+女帝(独)」。毛色は鹿毛。種牡馬のアメリカンペイトリオット（当時7歳）と交配したワイルドシンガーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は槙本牧場。主な勝ち鞍は2023年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、槇本牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、幅田昌伸によって550万円で落札された。

奥村豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月22日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり最後はマチカゼと並んで4着同着となった。

11月13日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

12月28日、中5週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場なく11着に終わった。

3歳（2023年）

1月14日、中1週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1800m 小雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、ワレハウミノコに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

2月11日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグッドハビッツに1馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月23日、中9週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

8月5日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた9戦目は、田口貫太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

9月3日、連闘で迎えた10戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

11月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

4歳（2024年）

1月28日、中9週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたオシゲ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月10日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

2月24日、中1週で迎えた14戦目は、河原田菜々騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

9月22日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

11月13日、中6週で迎えた16戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップディアナ賞（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ベントに交わされて4馬身差の2着となった。