エリカヴィータ（2019年生、母マルシアーノ）

エリカヴィータ（2019年2月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+命(伊)」。毛色は青毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時18歳）と交配したマルシアーノが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年のフローラステークス(牝G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、麻布商事によって1億8,700万円で落札された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

10月16日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のケデシュに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2022年）

1月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に敗れた。

4月24日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 雨/良）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るパーソナルハイを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って初の重賞タイトルを手に入れた。

5月22日、中3週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

10月16日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

12月17日、中8週で迎えた6戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

4歳（2023年）

1月14日、中3週で迎えた7戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/重）に出走。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

4月22日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

10月14日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

12月17日、中8週で迎えた11戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5歳（2024年）

1月13日、中3週で迎えた12戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

4月20日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6月16日、中7週で迎えた14戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

7月28日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に終わった。

10月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg戻して迎えた16戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた17戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。