リネンファッション（2017年生、母リネンパズル）

リネンファッション（2017年3月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+流行」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時14歳）と交配したリネンパズルが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は前川義則。2021年のJBCレディスクラシック(Jpn1)で3着に入った他、2021年のスパーキングレディーカップ(Jpn3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口智康厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

8月18日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジェットマックスに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月5日、中6週で迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスのりんどう賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月7日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスのつわぶき賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（2020年）

2月8日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4月11日、中8週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったショウナンナデシコにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

5月9日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山真一郎騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

9月20日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山真一郎騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のソプラドールに5馬身の差をつけて久々の実戦を物にした。

10月10日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で秋山真一郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ハギノリュクスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月7日、中3週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るソングオブザハートを自慢の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2021年）

1月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの豊前ステークス（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

2月14日、中2週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの加古川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したライトウォーリアにアタマ差届かず2着に甘んじた。

4月11日、中7週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、クレスコブレイブにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5月9日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの三条ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（7戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のメイショウササユリを3/4馬身振り切って1番人気に応えた。

7月8日、中8週で迎えた14戦目は、Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったサルサディオーネに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

8月12日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、マルシュロレーヌに半馬身交わされて2着となった。

11月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、Jpn1のJBCレディスクラシック（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

12月1日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

5歳（2022年）

1月26日、中7週で迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい9着に敗れた。

5月1日、約3か月の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（8戦2勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた20戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

7月20日、中8週で迎えた21戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、S3のプラチナカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

8月4日、中1週で迎えた22戦目は、高津オープン（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず3着に敗れた。

8月25日、中2週で迎えた23戦目は、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた24戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、武蔵野オープン（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

10月6日、中1週で迎えた25戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

11月10日、中4週で迎えた26戦目は、生田オープン（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

11月30日、中2週で迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月30日、中3週で迎えた28戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

6歳（2023年）

3月1日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

4月12日、中5週で迎えた30戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた31戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

2022年3月9日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

7歳（2024年）

3月31日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた32戦目は、小松丈二騎手を鞍上に迎えて、春疾風賞（佐賀ダート1400m 小雨/重）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

4月21日、中2週で迎えた33戦目は、川島拓騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの佐賀ヴィーナスカップ（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。