フェアウインド（2006年生、母ラストコンサート）

フェアウインド（2006年1月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「追い風」。毛色は芦毛。種牡馬のアフリート（当時22歳）と交配したラストコンサートが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方35戦6勝2着3回。2008年のルールオブロー賞で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、下河辺牧場から「ホッカイドウ競馬トレーディングセールサラブレッド競走馬」に上場され、和田博美によって546万円で落札された。

山田和久厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

7月23日、デビュー戦は宮崎光行騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/不良）に出走。馬体重は498kg。10頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、勝ったスーパーマークンから4馬身差の2着に敗北した。

7月31日、連闘で迎えた2戦目は、2歳戦のルーキーチャレンジ（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のダービーズポケットに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月4日、中4週で迎えた3戦目は、井上俊彦騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞のブリーダーズゴールドジュニアカップ（旭川ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた4戦目は、川島雅人騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き6着に終わった。

11月5日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、2歳オープンのルールオブロー賞（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は井上俊彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月19日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの門別ライオンズクラブ特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

3歳（2009年）

2月17日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のカミフブキを3/4馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

3月4日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦の君子蘭特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた9戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のつくし特別（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。15頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

5月10日、中4週で迎えた11戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のベルモントファイアを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

5月31日、中2週で迎えた12戦目は、3歳戦のあやめ特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴史騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい6着に敗れた。

6月22日、中2週で迎えた13戦目は、3歳戦のユスラウメ特別（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴史騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

8月14日、中7週で迎えた14戦目は、一般C1四五（大井ダート1500m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で水野貴史騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい7着に敗れた。

8月26日、中1週で迎えた15戦目は、一般C1五六（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で水野貴史騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったフォージドジョリーにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

9月17日、中2週で迎えた16戦目は、一般C1四五（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で水野貴史騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のテラノクリスティーを3/4馬身振り切って4勝目を奪取した。

10月2日、中1週で迎えた17戦目は、台東区特別（大井ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で水野貴史騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

10月23日、中2週で迎えた18戦目は、オフト大郷賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で水野貴史騎手（7戦2勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

11月19日、中3週で迎えた19戦目は、一茶特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で水野貴史騎手（8戦2勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったカキツバタロイヤルにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

12月25日、中4週で迎えた20戦目は、クリスマス特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で水野貴史騎手（9戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

4歳（2010年）

1月14日、中2週で迎えた21戦目は、花信風特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で水野貴史騎手（10戦2勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く粘り込んで、最後は2着のスパイクウッドに1馬身半の差をつけて5勝目を掴み取った。

2月17日、中4週で迎えた22戦目は、春告鳥特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で水野貴史騎手（11戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

3月5日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、ゴールデンステッキ賞（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は13戦連続で水野貴史騎手（12戦3勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のリノヴァティオに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月8日、中4週で迎えた24戦目は、北斗七星賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で水野貴史騎手（13戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた25戦目は、ダイヤモンド賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は15戦連続で水野貴史騎手（14戦4勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

5月14日、中3週で迎えた26戦目は、小田原宿特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で水野貴史騎手（15戦4勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた27戦目は、アーバンステージ水無月賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で水野貴史騎手（16戦4勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

9月1日、約3か月の休養明けで迎えた28戦目は、アルテミス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で水野貴史騎手（17戦4勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

10月6日、中4週で迎えた29戦目は、カシオペア賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は19戦連続で水野貴史騎手（18戦4勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

5歳（2011年）

1月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた30戦目は、睦月特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で水野貴史騎手（19戦4勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた31戦目は、春麗賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は21戦連続で水野貴史騎手（20戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

3月8日、中2週で迎えた32戦目は、アクアマリン賞（大井ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は22戦連続で水野貴史騎手（21戦4勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

4月29日、中6週で迎えた33戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、昭和の日特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた34戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、ケンタウルス賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に終わった。

6月8日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた35戦目は、ハッピーナイト賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

9月13日、約3か月の休み明けで迎えた36戦目は、デイリースポーツ賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は水野貴史騎手（22戦4勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。