アルジェンタム（2008年生、母ヒシシルバーメイド）

アルジェンタム（2008年2月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「銀（ラテン語）。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時10歳）と交配したヒシシルバーメイドが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地30戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ダーレー・ジャパンによって6,510万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

4月10日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

5月22日、中5週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、4着に入った。

6月11日、中2週で迎えた3戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったクリサンセマムに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月26日、中1週で迎えた4戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したアーセナルゴールにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月16日、中2週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したクーガーストリートに3/4馬身届かず2着に敗北した。

8月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

9月4日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るローレルジャブラニを途轍もない末脚でハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

11月6日、中8週で迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2400m 雨/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るジョンブルクリスをクビ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

11月19日、中1週で迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り小雨/不良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

4歳（2012年）

2月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

2月26日、中2週で迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の潮来特別（中山芝2500m 曇/重）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

4月15日、中6週で迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の白川特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

7月29日、連闘で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

8月25日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の積丹特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月2日、連闘で迎えた17戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に敗れた。

12月16日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

5歳（2013年）

1月12日、中3週で迎えた19戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3月10日、中2週で迎えた22戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中山ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

5月4日、中4週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゲルマンシチーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

5月18日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったキングオブフェイスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月1日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったトーセンセカイオーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月22日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下の小金井特別（東京ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では稲妻のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月13日、約4か月の休み明けで迎えた28戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のポッドフェローズに1馬身1/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

11月3日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

12月7日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた30戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（8戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。