ハリーアップ（2004年生、母ローリエ）

ハリーアップ（2004年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「急げ」。毛色は芦毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時6歳）と交配したローリエが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は小池博幸。戦績は、中央平地26戦4勝2着4回、中央障害1戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の北海ハンデキャップ(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

4月22日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた2戦目は、小島太一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のグランデスピリッツに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

6月2日、中2週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月15日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の積丹特別（札幌芝2600m 雨/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月21日、中2週で迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の伊達特別（福島芝2000m 雨/重）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったエーシントゥルボーに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

12月1日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の高山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

4歳（2008年）

4月19日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 曇/重）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上500万下の春日山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったステップシチーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月31日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のウェンブリーに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月29日、中3週で迎えた12戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の臥牛山特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のコンプトゥスをクビ差振り切って3勝目をマークした。

7月13日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北海ハンデキャップ（函館芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて、最後は2着のステップシチーをハナ差振り切って4勝目を手に入れた。

10月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、キングアーサーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

11月30日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたダンスアジョイ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5歳（2009年）

1月18日、中6週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

5月2日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず10着に敗れた。

6月14日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

7月4日、中2週で迎えた19戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

8月22日、中6週で迎えた20戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のポプラステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

9月13日、中2週で迎えた21戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

11月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

6歳（2010年）

4月10日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた26戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

7月31日、約3か月の休養明けで迎えた27戦目は、金子光希騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。最後は、勝ったアイズオブゾロから4馬身差の2着となった。