ウグイスジョウ（2003年生、母ターフトレジャー）

ウグイスジョウ（2003年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「うぐいす嬢」。毛色は鹿毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時10歳）と交配したターフトレジャーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村伸一。戦績は、中央平地27戦2勝、地方6戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高村伸一から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、加藤信之によって105万円で落札された。

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

11月19日、デビュー戦は北村浩平騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村浩平騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた3戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサダムサウンドアイに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2006年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩崎祐己騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

1月21日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩崎祐己騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

2月5日、中1週で迎えた6戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の寒梅賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月29日、中9週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は岩崎祐己騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

7月1日、中6週で迎えた10戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4歳（2007年）

4月15日、約9か月半の休養明けで迎えた11戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

6月16日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

5歳（2008年）

6月22日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で長谷川浩大騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月29日、連闘で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で長谷川浩大騎手（4戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

7月27日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で長谷川浩大騎手（5戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のグランプリヒーローを半馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

8月10日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で長谷川浩大騎手（6戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた18戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（札幌ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

9月28日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（7戦1勝）。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

10月4日、連闘で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（8戦1勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり6着に終わった。

6歳（2009年）

3月14日、約5か月半の休み明けで迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（9戦1勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた22戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

5月16日、中4週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は長谷川浩大騎手（10戦1勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

6月27日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（11戦1勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下のサロベツ特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（12戦1勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下のアカシヤ特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で長谷川浩大騎手（13戦1勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は荻野琢真騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

10月13日、中6週で迎えた28戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のオクトーバー特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のツクバフェアリーに9馬身の差をつけて優勝

11月3日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた29戦目は、ペルセウス賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

11月19日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた30戦目は、牝馬限定戦の手児奈特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

7歳（2010年）

7月26日、約8か月半の休養明けで迎えた31戦目は、ペッパーツリー賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったスクロヴェーニに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

8月13日、中2週で迎えた32戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の’10アデレードシティカップ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

9月3日、中2週で迎えた33戦目は、サファイア賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。