アインゲーブング（2018年生、母マイネグロリアーナ）

アインゲーブング（2018年6月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「直感(独)」。毛色は鹿毛。種牡馬のゴールドシップ（当時9歳）と交配したマイネグロリアーナが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はビッグレッドファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,300万円（13万×100口）で一口馬主が募集された。

黒岩陽一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

8月30日、デビュー戦は柴田大知騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。17頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

10月10日、中2週で迎えた3戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

3歳（2021年）

1月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、4着に入った。

1月24日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

2月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

3月14日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフィニステラを別次元の末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

6月20日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったファユエンにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

7月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

8月1日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

9月19日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したヤマニンデンファレに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月17日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

4歳（2022年）

1月15日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

1月29日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラスの日田特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったフィアスプライドにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

2月19日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で丹内祐次騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のラブアンバサダーをクビ差振り切って制した。

3月13日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの房総特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で丹内祐次騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入った。

7月2日、約3か月半の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの洞爺湖特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で丹内祐次騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず5着に敗れた。

7月16日、中1週で迎えた18戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのかもめ島特別（函館芝1800m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月7日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上2勝クラスのライラック賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦したが、5着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた20戦目は、T.バシュロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの2022ワールドオールスタージョッキーズ第4戦（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカフジアスールをクビ差振り切って3勝目を手にした。

10月23日、中7週で迎えた21戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

12月11日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5歳（2023年）

1月9日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上3勝クラスの迎春ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はT.バシュロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（4戦0勝）。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

4月2日、中6週で迎えた26戦目は、4歳以上3勝クラスの美浦ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（5戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた27戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのシドニートロフィー（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

8月26日、約3か月半の休み明けで迎えた29戦目は、3歳以上3勝クラスの2023ワールドオールスタージョッキーズ第2戦（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

9月30日、中4週で迎えた30戦目は、3歳以上3勝クラスの西宮ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた31戦目は、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（6戦0勝）。13頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた32戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（7戦0勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた33戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、4着を確保した。

2023年12月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。