テーオーリカード（2020年生、母ナナイロボタン）

テーオーリカード（2020年2月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は栗毛。種牡馬のパイロ（当時15歳）と交配したナナイロボタンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は三嶋牧場。2023年のカノープスステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2024年の名古屋城ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高柳大輔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

9月11日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシゲルショウグンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月6日、中7週で迎えた2戦目は、2歳1勝クラスのもちの木賞（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて4着に敗れた。

12月11日、中4週で迎えた3戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

3歳（2023年）

2月18日、中9週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、オーロイプラータに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

3月18日、中3週で迎えた5戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/不良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では全く伸びず15着に敗れた。

5月14日、中7週で迎えた6戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1800m 小雨/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマリアナトレンチに4馬身の差をつけて勝利をモノにする

6月18日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のゼットリアンに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月12日、中2週で迎えた8戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦2勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

10月15日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの花背ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田望来騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のロッキーサンダーに8馬身の差をつけて勝利をモノにする

11月26日、中5週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田望来騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、伸びてきたウェルカムニュース決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2024年）

2月3日、中9週で迎えた11戦目は、アルデバランステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田望来騎手（5戦3勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

3月17日、中5週で迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったテーオードレフォンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月4日、中6週で迎えた13戦目は、平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

8月10日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

10月6日、中7週で迎えた15戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて16着に敗れた。