バージョンアップ（2018年生、母アグネスリース）

バージョンアップ（2018年4月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「競走馬としての能力がどんどん成長していく」。毛色は栗毛。種牡馬のエピファネイア（当時8歳）と交配したアグネスリースが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカタオカフアーム。主な勝ち鞍は2020年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

1歳のとき、カタオカファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、高橋宏弥によって1,134万円で落札された。

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

7月11日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。馬体重は470kg。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

8月8日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず12着に終わった。

9月5日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入った。

12月20日、中3週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウキリモンを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2021年）

4月18日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入り込んだ。

10月23日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したギブミーラブを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

2021年12月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。