ポトマックピット（1987年生、母ポトマツクチエリー）

ポトマックピット（1987年3月12日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のピツトカーン（当時16歳）と交配したポトマツクチエリーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）明和牧場。戦績は、中央平地8戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1990年のくすのき賞(500万下)。

経歴

デビュー前

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

2月3日、デビュー戦は南田美知雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（小倉芝2000m 小雨/重）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のノーザンキッドを半馬身振り切って初白星を挙げた。

2月17日、中1週で迎えた2戦目は、4歳500万下のくすのき賞（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南田美知雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のドウカンシーマーに3馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月23日、中6週で迎えた4戦目は、4歳900万下のしゃくなげステークス（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したキューティアップを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

7月8日、中1週で迎えた5戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

8月19日、中5週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

9月30日、中5週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

4歳（1991年）

4月14日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。