リュシオル（2006年生、母ホワットケイティーディド）

リュシオル（2006年2月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ホタル（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時8歳）と交配したホワットケイティーディドが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地32戦3勝2着7回。2009年の紫苑ステークス(オープン牝)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

13歳のとき、ノーザンファームから「ノーザンファーム繁殖牝馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、土田農場によって990万円で落札された。

小島太厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

9月15日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

11月15日、中8週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエペデューにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月6日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったピースエンブレムにねじ伏せられて3馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2009年）

1月10日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のピカルディーをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

2月28日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のウインプレセアに2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

3月14日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月26日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

8月1日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

9月12日、中5週で迎えた10戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月4日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4歳（2010年）

1月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

2月6日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したゴールデンプライズにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月27日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったスカーレットダイヤにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

8月22日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

9月19日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったマエストラーレにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月9日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のホワイトジュエルに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

11月7日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

12月18日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の香取特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

5歳（2011年）

1月9日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた22戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

2月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったオオトリオウジャにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月20日、中2週で迎えた24戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

6月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したロードイノセントにハナ差届かず2着となった。

6月26日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の皆生特別（阪神ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の枚方特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

9月10日、中8週で迎えた28戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月22日、中5週で迎えた29戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた30戦目は、I.メンディザバル騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

12月17日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（5戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

6歳（2012年）

1月15日、中3週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。