ハッピーグラス（2008年生、母ビッグハッピー）

ハッピーグラス（2008年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名の一部＋レンズ。幸せをうつすレンズ」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したビッグハッピーが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着2回。2011年のフローラステークス(牝G2)で4着に入った他、2011年の忘れな草賞(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月31日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったダコールに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

11月27日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はユースティティアと並んで1着同着となった。

12月26日、中3週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい16着に敗れた。

3歳（2011年）

2月5日、中5週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

4月10日、中8週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたエリンコート決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月23日、中1週で迎えた6戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 小雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

5月22日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあずさ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダコールをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

9月18日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

10月15日、中3週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り小雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

4歳（2012年）

3月17日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

3月25日、連闘で迎えた12戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

4月29日、中4週で迎えた13戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

6月24日、中7週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のシンワウォッカを3/4馬身振り切って3勝目を手にした。

7月7日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のダノンボルケーノに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月5日、中3週で迎えた16戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。