スペシャルピース（2008年生、母グローリーティアラ）

スペシャルピース（2008年2月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「特別な、貴重なもの」。毛色は栗毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時13歳）と交配したグローリーティアラが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地24戦2勝2着2回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は2012年の足立山特別(500万下)。

経歴

デビュー前

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

11月13日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

11月21日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

3歳（2011年）

2月12日、中7週で迎えた4戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

3月5日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、ユウキマリアッチに交わされて3馬身差の2着となった。

3月20日、中1週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月1日、中5週で迎えた7戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったショウナンガーデンに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

5月29日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメーンテーブルに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月16日、中6週で迎えた10戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後はタレてしまい15着に敗れた。

9月11日、中7週で迎えた11戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

11月9日、中6週で迎えた13戦目は、安房峠特別（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2012年）

2月29日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、うぐいす特別（笠松ダート1800m 晴/不良）に出走。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

4月4日、中4週で迎えた15戦目は、臥龍桜特別（笠松ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（4戦1勝）。7頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

5月27日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

6月17日、連闘で迎えた18戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に48kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

8月5日、中6週で迎えた19戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の足立山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のツインテールを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

8月25日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

9月17日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の美作特別（阪神芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

10月14日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦1勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

5歳（2013年）

2月23日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では目立つような脚を使えず15着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（4戦1勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

4月28日、中6週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（5戦1勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

6月1日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（6戦1勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

6月30日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（7戦1勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は力尽きて15着に終わった。