パワービエント（2007年生、母エイシンバンビーナ）

パワービエント（2007年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤドン（当時8歳）と交配したエイシンバンビーナが16歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）山際セントラルスタッド。戦績は、地方23戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山際セントラルスタッドから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

柿本政男厩舎（船橋）へ入厩。

3歳（2010年）

1月15日、デビュー戦は野沢憲彦騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は471kg。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

2月18日、中4週で迎えた2戦目は、3歳（船橋ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で野沢憲彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて楽々と抜け出し、最後は2着のアースオデッセイに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月10日、中2週で迎えた3戦目は、3歳戦のベストレイン特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で野沢憲彦騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

3月30日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた4戦目は、3歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で野沢憲彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったプルシャンブルーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4月13日、中1週で迎えた5戦目は、3歳（船橋ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で野沢憲彦騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るファーストベットを豪快な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

5月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦のナイスステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で野沢憲彦騎手（5戦2勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

12月7日、約7か月の休み明けで迎えた7戦目は、一般C2四五（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で野沢憲彦騎手（6戦2勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた8戦目は、一般C2六七（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で野沢憲彦騎手（7戦2勝）。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

4歳（2011年）

1月19日、中2週で迎えた9戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C2七八（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したサラマナエイジュンに3/4馬身届かず2着となった。

2月22日、中4週で迎えた10戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、一般C2五六（船橋ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のガリンペイロをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

5月2日、中9週で迎えた11戦目は、一般C2二（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

10月27日、約6か月の休み明けで迎えた12戦目は、一般C2七八（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

11月23日、中3週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた13戦目は、脇田創騎手を鞍上に迎えて、一般C2九（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2四五（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で脇田創騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

5歳（2012年）

1月6日、中3週で迎えた15戦目は、一般C3一二三（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は町田直希騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

1月27日、中2週で迎えた16戦目は、一般C3一二（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は真島大輔騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のザマアリダーをハナ差振り切って4勝目をゲットした。

2月10日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2十二十三（船橋ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は脇田創騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4月13日、中8週で迎えた18戦目は、一般C2九十十一（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で脇田創騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた19戦目は、江川伸幸騎手を鞍上に迎えて、一般C2十四十五（船橋ダート1500m 雨/不良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月17日、中1週で迎えた20戦目は、一般C2十二十三十四（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江川伸幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

6月14日、中3週で迎えた21戦目は、庄司大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C2十十一十二（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた22戦目は、一般C3一二（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は江川伸幸騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた23戦目は、一般C3一二イ（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江川伸幸騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。