タガノティアーズ（2004年生、母タガノピアース）

タガノティアーズ（2004年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋涙」。毛色は鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時5歳）と交配したタガノピアースが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠タガノファーム。戦績は、中央平地16戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年の山科特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

宮徹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

2月17日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は428kg。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヤマニンキュリオに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3月11日、中2週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

4月14日、中4週で迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のれんげ賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

4月21日、連闘で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたエプソムスタウト決め手に屈してクビ差の2着となった。

5月13日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

4歳（2008年）

6月14日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた6戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウェディングフジコに1馬身3/4の差をつけて久々の実戦を物にした。

7月19日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のメイショウコレットを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

8月23日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

11月24日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（3戦2勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

11月29日、連闘で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で橋本美純騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線に入ると、前で粘るシャンパンマリーを驚異的な末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

5歳（2009年）

1月18日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で橋本美純騎手（5戦3勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

1月24日、連闘で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で橋本美純騎手（6戦3勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

5月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、6着に入り込んだ。

5月24日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（7戦3勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したウェディングフジコにクビ差届かず2着となった。

7月5日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は橋本美純騎手（8戦3勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったダイシンプランにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。