バロネッサ（2021年生、母マルケッサ）

バロネッサ（2021年2月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「男爵位を持つ女性、女の男爵(伊)。母名から連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時13歳）と交配したマルケッサが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2024年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

田中博康厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

11月18日、デビュー戦は牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた2戦目は、T.マーカンド騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したメイショウヨゾラを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2024年）

2月11日、中7週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアドマイヤマツリに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月21日、中9週で迎えた4戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

6月2日、中5週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 小雨/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、フォーザボーイズに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月20日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったノーブルマルシェに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月16日、中7週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るピコニを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。