ニホンピロタルト（2004年生、母ニホンピロガレット）

ニホンピロタルト（2004年4月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋パイの一種（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のオペラハウス（当時16歳）と交配したニホンピロガレットが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は佐竹学。戦績は、中央平地30戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2007年）

2月4日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

3月3日、中3週で迎えた2戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

4月15日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

5月27日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

7月8日、中5週で迎えた6戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

8月5日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

9月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るシゲルオブリガードを目の覚めるような末脚でアタマ差だけ差し切って待望の初白星を挙げた。

9月17日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

4歳（2008年）

5月4日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では末脚が振るわず15着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したキルシュブリューテを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

6月7日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

7月19日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は赤木高太郎騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

8月2日、中1週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

5歳（2009年）

7月26日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

8月23日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下のマカオジョッキークラブトロフィー（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたザザ決め手に屈してクビ差の2着となった。

9月5日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

9月21日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

9月26日、連闘で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の箕面特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（6戦1勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の勝負根性でゴールまで頑張り、4着に入った。

10月24日、中3週で迎えた22戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた23戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のトーホウカイザーに2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

11月29日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（7戦1勝）。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

6歳（2010年）

1月23日、中7週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の知多特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた26戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく8着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた27戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の知立特別（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた28戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

8月7日、約4か月の休養明けで迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は和田竜二騎手（8戦1勝）。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（9戦1勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。