ポットファミリー（1990年生、母ポットジュンレディ）

ポットファミリー（1990年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のハギノカムイオー（当時11歳）と交配したポットジュンレディが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ポット牧場。戦績は、中央平地12戦2勝。主な勝ち鞍は1993年の相馬特別(500万下牝)。

経歴

デビュー前

山本正司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

4月4日、デビュー戦は中竹和也騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（阪神芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は412kg。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

4月17日、中1週で迎えた2戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未出走（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

5月9日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた6戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

7月4日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は中竹和也騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

8月1日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中竹和也騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

9月19日、中6週で迎えた9戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、5着を確保した。

10月2日、中1週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、5着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた11戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るドウカンクインを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月30日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の相馬特別（福島芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のミルフォードメッセをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。