ジェモロジー（2020年生、母ファシネートダイア）

ジェモロジー（2020年2月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「宝石学」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時14歳）と交配したファシネートダイアが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の忘れな草賞(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口慎介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

7月24日、デビュー戦は鮫島克駿騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

8月13日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったトーセンウォルトに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月13日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた4戦目は、D.イーガン騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヨリマルに5馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2023年）

2月18日、中9週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのフリージア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

4月9日、中6週で迎えた6戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

7月8日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、スタティスティクスに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

8月6日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたマコトヴェリーキー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月14日、中9週で迎えた9戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの松浜特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月19日、中4週で迎えた10戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2024年）

3月3日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり3着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のエイトスターズを半馬身振り切って断然の支持に応えた。