フサイチカスケード（2002年生、母フサイチディコルサ）

フサイチカスケード（2002年5月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋次へとつなげる（遺伝的に伝達していくように）」。毛色は芦毛。種牡馬のフサイチコンコルド（当時9歳）と交配したフサイチディコルサが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）天羽牧場。戦績は、中央平地14戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2005年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

8月1日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

8月28日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

3歳（2005年）

4月9日、約7か月半の休み明けで迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

5月15日、中4週で迎えた4戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスパイラルリングに8馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月2日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

8月21日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、グランドサファイヤに交わされて3馬身差の2着となった。

10月15日、中7週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた9戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

12月18日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

4歳（2006年）

8月20日、約8か月の休養明けで迎えた11戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

10月8日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

11月11日、中4週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 雨/重）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に敗れた。

12月23日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた14戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。